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キムラユニティー(9368)の株主優待・配当利回りを解説|お米券+配当で総合利回り4.92%

銘柄分析-キムラユニティー(9368)-アイキャッチ

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こんにちは、ニッパーです!

この記事では「銘柄分析」を配信していきます。

最終的な投資判断はご自身で行っていただく必要がありますが、皆さんの銘柄探しの参考になり、安心できる投資への一助となれば幸いです。

ニッパー

お米券の優待は地味だけど確実にありがたいです!

目次

はじめに

以前から検討リストに入れていた銘柄ですが、2025年3月期の業績が良かったことと、ちょうど資金余力ができたことが重なり、思い切って購入しました。

配当利回りが4%近くあり、そこに年2回のお米券が乗る形です。優待の必要株数が200株なので、100株では優待がもらえない点だけ気をつける必要がありますが、その分の投資額に見合うだけの利回りは十分にあると判断しました。2025年7月24日に200株を835円で購入しています。

※本記事の株価・利回りは、2026年9月11日終値952円をもとに計算しています。

この記事を読むと分かること
  • キムラユニティー(9368)の事業内容・業績・配当の状況
  • 株主優待の内容と権利確定日
  • 権利確定日までにいつ買えば間に合うか
  • 私が実際に購入を判断した理由と、リスクとして考えていること

キムラユニティーとはどんな会社か

キムラユニティーは、1951年(昭和26年)創業の名古屋市中区に本社を置く企業です。木箱の製造から始まり、包装・物流、車両整備、情報、人材へと事業を広げてきました。1990年に現在の社名へ変更し、1995年に名古屋証券取引所へ上場。現在は東証スタンダード市場と名証プレミア市場に上場しており、連結従業員数は2,328名です。

社名だけでは何の会社か分かりにくいのですが、実態はトヨタ自動車向けの物流加工を主力とする総合物流企業です。

事業の中身

事業は4つのセグメントに分かれています。

物流サービス事業は、包装・梱包、入出庫作業、物流センターの運営、そして部品を収める格納器具の製造を行う分野です。2026年3月期の売上高は458.6億円で構成比71.1%、セグメント利益は49.9億円と、グループの利益のほぼ全額を稼いでいます。利益率も10.9%と4事業で最も高く、この会社の本体はここだと考えていいと思います。

モビリティサービス事業は、車両リース・車両整備・車両販売・保険代理店を手掛ける分野で、売上高148.4億円・構成比23.0%、セグメント利益12.1億円です。法人向けのフリート管理と、自社整備工場を軸にした個人・法人向けのエリア戦略の二本立てで展開しています。

情報サービス事業は、システム開発や保守、ネットワーク関連サービスを扱う分野で、売上高26.8億円・構成比4.2%。規模は小さいものの利益率13.7%と最も高く、前期比13.5%の増収でした。

人材サービス事業は人材派遣とアウトソーシングで、売上高11.2億円・構成比1.7%です。このほか、その他として太陽光発電(売電)があります。

「トヨタとの近さ」が強みでもあり弱みでもある

この会社を見るうえで避けて通れないのが、トヨタグループとの関係です。2026年3月期の提出会社ベースで、トヨタ自動車向けの売上高が全体の22.9%、トヨタグループ全体では41.3%を占めています。会社自身も有価証券報告書で「特定取引先への依存」をリスクとして挙げています。

株主構成にもそれは表れており、第2位株主は豊田通商(持株比率9.73%)です。2000年に豊田通商と海外物流事業で業務提携して以来、ブラジル・タイ・メキシコ・米国に合弁会社を設立し、海外展開はこの提携を軸に進んできました。安定した受注が見込める一方、発注元の方針転換に業績が左右される構造でもあり、そこは割り切って持つ必要がある銘柄だと考えています。

中期経営計画・今後の方向性

現在進行中の「中期経営計画2026」は、2027年3月期が最終年度です。目標値は売上高700億円、営業利益53億円、親会社株主に帰属する当期純利益38億円、ROE12.0%以上

これに対して会社が出している2027年3月期の予想は、売上高660億円・営業利益51億円・純利益38.5億円です。利益はほぼ届く一方、売上高は40億円ほど届かない見込みで、ROEも直近実績は7.67%と、12%という目標にはまだ距離があります。

海外では中国事業の入れ替えが進んでいます。2026年2月に中国・蘇州で合弁の物流子会社を設立(2026年7月に事業開始予定)する一方、天津の子会社は解散する方針が2026年4月に開示されました。この整理コストが直近の利益に効いており、後ほど業績のところで触れます。

株主優待について

キムラユニティーの株主優待は、全国共通おこめ券です。3月末と9月末を基準日とする年2回の実施で、保有株数と保有期間に応じて枚数が変わります。

株主優待の内容

対象

200株以上

優待内容(年2回)

全国共通おこめ券 2枚(2kg分・880円相当)

権利確定日

2026年9月30日・2027年3月31日

贈呈時期

2026年12月頃(9月末分)・2027年6月頃(3月末分)

保有株数による枚数の違い

保有株数優待内容継続保有2年以上
200株以上おこめ券2枚(2kg分)変更なし
1,000株以上おこめ券3枚(3kg分)おこめ券5枚(5kg分)
2,000株以上おこめ券5枚(5kg分)おこめ券7枚(7kg分)

継続保有2年以上とは、3月末と9月末の株主名簿に同一の株主番号で連続5回以上記載されている株主を指します。ただし長期優遇が効くのは1,000株以上からなので、200株保有では対象になりません。

投資効率で見ると200株が圧倒的に有利です。200株なら19.0万円で年間4枚(1,760円相当・優待利回り0.92%)なのに対し、1,000株では95.2万円で年間6枚(同0.28%)まで下がります。優待を狙うなら200株、それ以上は配当を目的に増やすという考え方になる銘柄です。

なお同社は2022年7月と2025年4月に1株を2株に分割していますが、優待の必要株数は2022年に100株から200株へ変更されたあと据え置かれています。つまり2025年の分割では必要投資額が実質的に半分になっており、分割のたびに優待は取りやすくなってきたという経緯があります。

いつまでに買えば間に合うか

権利確定日(9月30日)の2営業日前が「権利付最終日」となるため、株を購入するのはそれより前に済ませておく必要があります。実際に取引される際は、証券会社の取引カレンダーで最新の権利付最終日をご確認ください。

権利付き最終日権利落ち日権利確定日
2026年9月9/28(月)9/29(火)9/30(水)

同社は3月決算のため、9月末は優待と中間配当の両方の権利日にあたります。期末配当の基準日は3月末です。

同じ9月末が権利確定日の銘柄として、システムリサーチ(3771)の株主優待・配当利回りを解説も書いています。あわせてどうぞ。

配当+優待の利回りを計算してみる

2026年9月11日時点の株価(952円)で計算すると、優待に必要な200株の投資金額は約19万400円です。

配当利回り+優待利回り

配当利回り(予想)

約3.99%

2026年9月11日時点

優待利回り

約0.92%

200株保有の場合

配当+優待合計

約4.92%

200株を保有した場合、年間配当7,600円(会社予想38円×200株)と、おこめ券年4枚(1,760円相当)を合わせて、年間約4.92%相当のリターンが期待できる計算です。

利回りの中身は配当が大部分で、優待はあくまで上乗せです。おこめ券は金額換算では小さいものの、米価が上がっている今は生活に直結する使い道があるので、体感としての価値は数字以上にあると考えています。

配当について

配当方針は「連結配当性向40%」

キムラユニティーは、連結配当性向40%を目標とする方針を掲げています。

配当方針

これまでの財務基盤の強化や継続的な安定配当の姿勢から、更に重点分野への積極的投資や還元の向上と共に、財務基盤の維持に努めることにより、連結配当性向40%を目標としております。

利益に連動して配当が決まる方式なので、業績が伸びればそのまま配当も増えます。裏を返せば、減益局面では配当も減りうるということです。この点は後ほどリスクのところでも触れます。

分割考慮で9期連続増配、予想は38円

同社は2022年7月と2025年4月に株式分割を行っているため、額面をそのまま並べても推移が分かりません。現在の株数ベースに調整すると、2018年3月期の6.75円から2026年3月期の34円まで一貫して増えており、2019年3月期から8期連続の増配となっています。2027年3月期の会社予想は38円なので、実現すれば9期連続です。

伸びが大きかったのは2023年3月期で、調整後で13円から21円へと一気に増えました。配当性向を28%から39%へ引き上げた年で、ここで還元の水準が一段上がった形です。それ以降は毎期数円ずつという、無理のないペースで積み上がっています。

キムラユニティー(9368)配当金推移
キムラユニティー(9368)配当金推移

※過去の配当金は、2022年7月および2025年4月の株式分割を考慮した調整後の金額で表示しています

配当性向は40%前後で安定している

2026年3月期のEPS(1株あたり利益)は77.92円、配当性向は43.6%でした。2027年3月期の会社予想EPSは93.64円なので、38円配当なら配当性向は40.6%となり、目標としている40%とほぼ重なります。

過去10年をたどると配当性向は26%〜43%のレンジで、2023年3月期以降は40%前後に定着しています。方針どおりに運用されている点は素直に評価していいと考えています。

キムラユニティー(9368)EPS・配当性向推移
キムラユニティー(9368)EPS・配当性向推移

配当利回りの推移

各年度の有価証券報告書が提出された時点の株価をもとに算出した、実績ベースの配当利回りです。過去10年は2.3%〜4.1%のレンジで動いており、3%台後半から4%台に乗るのは2020年3月期以降のここ数年に限られます。

※記事の前半で計算した予想配当利回り約3.99%は、2027年3月期の会社予想配当38円を2026年9月11日時点の株価952円で割ったものです。基準となる時点と配当額が異なるため、グラフの数値とは差が出ています。

キムラユニティー(9368)配当利回り推移
キムラユニティー(9368)配当利回り推移

※配当利回りは、各期の有価証券報告書提出日の終値をもとに算出しています

今後の増配余地をどう見るか

配当性向40%という基準である以上、増配ペースは利益の伸びとほぼ同じになります。2027年3月期の会社予想は純利益で前期比20.2%の増益なので、予想どおりに着地すれば配当も同じ方向に動く計算です。

もう一つ効いてくるのが自己株式です。2026年3月末時点の自己株式は約596万株あり、発行済株式の12.7%に相当します。配当を支払う対象の株数がその分少ないため、同じ配当総額でも1株あたりの金額を厚くできます。2026年3月期の配当総額は14.0億円で、営業キャッシュ・フロー36.7億円に対して十分に賄える水準です。

私が実際に購入した理由

業績・財務面での判断

直近の決算(2026年3月期)は、売上高645.5億円(前期比+5.6%)、営業利益49.6億円(同+7.7%)、経常利益57.7億円(同+12.7%)と増収増益で、営業利益・経常利益はいずれも過去最高でした。純利益だけは32.0億円(同-2.9%)と減益ですが、これは米国子会社の物流部門再編に伴う減損損失2.3億円と、中国子会社の再編に伴う特別退職金という一過性の費用によるものです。

10年単位で見ると、売上高は2017年3月期の469.8億円から645.5億円へ1.4倍。より効いているのは利益率で、営業利益率が3.6%から7.7%まで着実に上がってきました。値上げと現場の効率化が積み上がった結果で、売上規模の割に利益がよく伸びている会社だと考えています。

2027年3月期の第1四半期も好調でした。売上高165.0億円(前期比+9.1%)、営業利益13.4億円(同+21.8%)、純利益11.2億円(同+51.3%)で、通期予想に対する進捗は営業利益で26.3%、純利益で29.1%と、通常のペースを上回っています。

財務も安定しています。2026年3月期末の自己資本比率は62.1%で、10年前の49.8%から毎期のように上がってきました。有利子負債は42.1億円に対し現預金が113.3億円あり、実質的なネットキャッシュの状態です。キャッシュ・フローも直近10年で営業CFがマイナスになった年はなく、直近も36.7億円の黒字を確保しています。

キムラユニティー(9368)売上高・営業利益率推移
キムラユニティー(9368)売上高・営業利益率推移
キムラユニティー(9368)BPS・自己資本比率
キムラユニティー(9368)BPS・自己資本比率
キムラユニティー(9368)キャッシュフロー推移
キムラユニティー(9368)キャッシュフロー推移

株価水準での判断

2026年9月11日終値952円は、年初来高値983円(2月27日)から3%ほど下、年初来安値843円(6月2日)からは+13%の位置にあります。私が買った835円からは+14%で、正直なところ高値圏に近い水準です。

指標で見ると、会社予想EPS93.64円に対して予想PERは約10.2倍、2026年3月期末BPS1,076.71円に対するPBRは約0.88倍です。PERは10倍そこそこ、PBRは1倍割れで、数字の上では割高感のある水準ではありません。ただ株価自体は昨年から3割近く上がっているので、割安さを理由に飛びつく局面でもないと感じています。

今から新規で入るなら、9月末の権利落ちを待って押し目を拾うのが素直だと考えています。私自身も、買い増すなら900円割れを目安にしたいところです。

業績を確認してから、資金ができたタイミングで購入しました

この銘柄は以前から検討リストに入れていましたが、優待に200株必要なぶん最低投資額が大きく、なかなか手が出せずにいました。

背中を押されたのが2025年3月期の決算です。営業利益が46.0億円と伸び、自己資本比率も60%を超えてきたのを確認して、そのタイミングで資金余力ができたこともあり、2025年7月24日に835円で200株購入しました。取得単価ベースで計算すると、配当利回り4.55%に優待利回り1.05%を足して総合利回りは約5.60%になります。おこめ券は2025年12月に初めて受け取り、いつものスーパーで問題なく使えました。

リスクや注意点

  • トヨタグループへの依存度が高い:提出会社ベースでトヨタ自動車向けが売上の22.9%、トヨタグループ全体で41.3%を占めます。安定受注の裏返しで、発注方針の変更や自動車生産の減少がそのまま業績に響く構造です
  • 事業拠点が愛知県に集中している:国内の主要拠点は愛知県に集中しており、会社自身も南海トラフ巨大地震を想定したリスクを開示しています。BCPの整備は進めているものの、地域的な集中リスクは残ります
  • 海外事業の再編コスト:2026年3月期は米国子会社の減損2.3億円と中国子会社の再編費用が純利益を押し下げました。中国では天津の子会社を解散し蘇州で新会社を立ち上げる入れ替えの途中で、想定外の費用が出る可能性があります
  • 人手の確保と人件費:会社が最重要課題に挙げているのが人財の確保です。物流と整備という労働集約的な事業だけに、採用難や人件費の上昇は利益率に直結します
  • 配当性向40%が基準:株主資本を基準とするDOEのような下支えがないため、減益になれば配当も減る設計です。9期連続増配の見込みですが、業績が崩れれば途切れる可能性があります
  • 売買が薄い:東証スタンダード市場の銘柄で1日の出来高は数万株程度です。まとまった株数を売買したいときに思った価格で約定しにくい場面があります

まとめ

キムラユニティー(9368)は、トヨタ自動車向けの物流加工を主力とする名古屋の総合物流企業です。3月末と9月末の年2回もらえるおこめ券の優待と、予想配当38円を合わせた総合利回りは約4.92%。権利付最終日は9月28日です。

配当性向40%という分かりやすい方針のもと、分割を考慮すれば9期連続の増配となる見込みで、自己資本比率62.1%・実質ネットキャッシュという財務も安心して持てる水準です。営業利益率も10年かけて3.6%から7.7%まで上がってきており、地味ながら中身の改善が続いている会社だと考えています。

一方で、トヨタグループへの依存と愛知県への拠点集中という構造的なリスクは残りますし、株価も年初来高値に近いところにあります。今から入るなら権利落ち後の押し目を待ちたい局面です。大きな成長を期待する銘柄ではなく、4%近い配当とお米券を受け取りながら長く持つ銘柄だと考えています。

この記事を参考にしつつ、最終的な判断はご自身の数字の確認をもとに行っていただければと思います。

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