こんにちは、ニッパーです!
この記事では「銘柄分析」を配信していきます。
最終的な投資判断はご自身で行っていただく必要がありますが、皆さんの銘柄探しの参考になり、安心できる投資への一助となれば幸いです。
ニッパー9月優待は3月に比べて数が少ないので、こういう銘柄は貴重ですね!
はじめに
2026年2月10日に発表された2026年3月期第3四半期決算が減益となり、株価が下落したタイミングで購入しました。
以前から9月優待の候補として気になっていた銘柄です。決算の中身を確認したところ、減益の主因が一過性のプロジェクトロスであること、財務体質がこの10年で大きく改善していることを確認できたため、2026年2月12日に1,055円で100株購入しています。
- DAIKO XTECH(8023)の事業内容・業績・配当の状況
- 株主優待の内容と権利確定日
- 権利確定日までにいつ買えば間に合うか
- 私が実際に購入を判断した理由と、リスクとして考えていること
DAIKO XTECHとはどんな会社か
DAIKO XTECHは、1953年に創業した東京・新宿のITサービス企業です。長く「大興電子通信」という社名でしたが、2025年4月に現在の商号へ変更しました。東証スタンダードに上場しており、連結従業員数は1,332名です。
富士通の特約店として情報通信機器の販売からスタートした経緯があり、現在も富士通が発行済株式の14.73%を保有する筆頭株主です。第2位はオービックで11.84%と、事業上のつながりが深い企業が上位株主に並んでいます。
事業の中身
主力はソフトウェアソリューションで、基幹システムの企画・開発から保守までを手掛けます。2026年3月期の売上高は221億円と、全体の約52%を占める中核事業です。次いでサーバーやパッケージソフトを扱うプロダクトソリューションが174億円(約41%)、ネットワークの構築・運用を担うネットワークソリューションが28億円(約7%)となっています。
かつては機器の販売が収益の柱でしたが、現在はソフト側が売上の過半を占める構造に変わっています。顧客は製造業・流通業が中心で、ここに保険・共済分野が続きます。
収益構造がストック型に変わってきている
この会社を見るうえで押さえておきたいのが、収益構造の変化です。
2026年3月期の既存顧客売上高比率は93.7%、ストック売上高比率は40.2%まで上昇しています。機器を売り切って終わりではなく、保守や運用で継続的に収益を得る形が広がってきました。
その結果は利益率にも表れており、売上総利益率は2017年3月期の20.4%から25.2%へ改善しています。
中期経営計画・今後の方向性
現在は長期経営計画「CANVAS」の第2ステップにあたる中期経営計画「CANVAS TWO」(2026年3月期〜2028年3月期)を進めています。
第1ステップの「CANVAS ONE」では売上高426億円・営業利益率5.6%を達成し、CANVAS TWOでは最終年度の2028年3月期に売上高450億円・営業利益率6.7%を目標として掲げています。
財務面では3年間累計で約90億円の成長投資を実施し、自己資本比率50%を目安とした財務基盤の確立と、DOE3%を基準とした株主還元を方針としています。2025年には製造業向け生産管理パッケージを持つブリットアプリケーションを子会社化しており、M&Aも成長の手段として位置づけています。
株主優待について
会社側の発表によると、株主への感謝を表すとともに、自社株式への投資魅力を高め、中長期的に保有してもらうことを目的として、2025年に株主優待制度を導入したとのことです。
株主優待の内容
対象
100株以上
優待内容
QUOカード(1,000円〜2,000円相当)
権利確定日
2026年9月30日
贈呈時期
2026年12月中旬頃
3年以上の継続保有で2,000円分に増額
保有期間によって金額が変わる設計になっています。
| 継続保有期間 | 優待内容 |
|---|---|
| 3年未満 | QUOカード1,000円分 |
| 3年以上 | QUOカード2,000円分 |
ここでいう「3年以上」は、3月31日と9月30日の株主名簿に、同一の株主番号で7回以上連続して記載されていることが条件です。途中で全株を売却すると連続性が途切れてしまうため、長く持つつもりであれば売買のタイミングには注意しておきたいところです。
いつまでに買えば間に合うか
権利確定日(9月30日)の2営業日前が「権利付最終日」となるため、株を購入するのはそれより前に済ませておく必要があります。実際に取引される際は、証券会社の取引カレンダーで最新の権利付最終日をご確認ください。
| 権利付き最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 | |
| 2026年9月 | 9/28(月) | 9/29(火) | 9/30(水) |
なお同社は2026年3月期から中間配当を開始しており、2027年3月期は中間19円・期末19円の予定です。つまり9月末は優待と中間配当の両方の権利日にあたります。
配当+優待の利回りを計算してみる
2026年9月1日時点の株価(1,052円)で計算すると、100株保有に必要な投資金額は約10万5,200円です。
配当利回り+優待利回り
配当利回り(予想)
約3.61%
2026年9月1日時点
優待利回り
約0.95%
3年以上保有でさらに金額up
配当+優待合計
約4.56%
100株を保有した場合、年間配当3,800円(会社予想38円×100株)とQUOカード1,000円分を合わせて、年間約4.56%相当のリターンが期待できる計算です。
さらに3年以上継続保有すると優待が2,000円分に増えるため、その場合の総合利回りは約5.51%まで上がります。長く持つほど条件が良くなる設計は、優待・高配当株を長期保有する立場からは好ましいと考えています。
配当について
配当方針は「DOE3%目安」
DAIKO XTECHは、株主資本配当率(DOE)3%を目安に、安定的かつ継続的な配当を実施することを方針として掲げています。剰余金の配当に加えて、機動的な自社株買いも含めた株主還元策を適宜検討するとしています。
DOE(株主資本配当率)3%を目安に、安定的かつ継続的な配当を実施する。剰余金の配当に加え、機動的な自社株買いも含めた株主還元策を適宜検討する。
利益の増減にそのまま連動する配当性向方式と違い、株主資本を基準にした方式のため、減益局面でも配当が急に切り下がりにくい仕組みです。実際、2026年3月期は減益でしたが配当は32円から36円へ増えています。
5期連続増配、直近は36円まで到達
2026年3月期の年間配当は36円で、前期の32円から4円の増配となりました。2022年3月期の15円から数えると5期連続の増配です。2027年3月期の会社予想は38円で、実現すれば6期連続増配となります。
一方で、2021年3月期は10円で据え置かれています。10年前の2017年3月期は3円だったので、増配基調になったのはここ数年の話だという点は押さえておくべきだと考えています。


※2023年3月期の21円には、創立70周年の記念配当5円が含まれています
配当性向31.6%にはまだ余裕がある
2026年3月期のEPS(1株あたり利益)は113.99円、配当性向は31.6%でした。2027年3月期の会社予想でも27.5%と、利益に対する配当の負担は軽い水準です。
なお2019年3月期と2021年3月期はEPSが大きく振れていますが、前者は繰延税金資産の計上、後者は特別損失の計上によるもので、いずれも一過性の要因です。


配当利回りの推移
各年度の有価証券報告書が提出された時点の株価をもとに算出した、実績ベースの配当利回りです。増配が続いた結果、2022年3月期以降は3〜4%台で推移しています。
※記事の前半で計算した予想配当利回り約3.61%は、2027年3月期の会社予想配当38円を2026年9月1日時点の株価1,052円で割ったものです。基準となる時点と配当額が異なるため、グラフの数値とは差が出ています。


※配当利回りは、各期の有価証券報告書提出日の終値をもとに算出しています
今後の増配余地をどう見るか
2026年3月期末のBPSは1,085.49円なので、DOE3%を機械的に当てはめると配当は32円程度になります。実際の36円はそれを上回っており、目安に対して余裕を持たせた配当が行われていると読めます。
自己資本が積み上がるほど配当額も引き上げられる構造なので、当面の増配余地はあると考えています。ただしDOE基準である以上、利益が伸びずに自己資本の増加ペースが鈍れば、増配ペースも鈍ります。中期経営計画では2028年3月期に純利益20.5億円を掲げており、この達成度合いが今後の配当を左右することになります。
私が実際に購入した理由
業績・財務面での判断
直近の決算(2026年3月期)は、売上高425.0億円(前期比-0.4%)、営業利益19.0億円(同-21.0%)、純利益14.4億円(同-14.3%)と減収減益でした。会社は減益の要因を、一過性のプロジェクトロスによる追加原価と人件費の増加と説明しています。受注高・受注残高はいずれも増加しており、需要そのものが落ちたわけではない点を確認しました。
そのうえで評価したのは、10年単位で見たときの改善です。営業利益率は2017年3月期の1.6%から直近では4〜6%台まで上がり、売上総利益率も20.4%から25.2%へ改善しています。薄利な機器販売中心の会社が、システム開発・保守という利益率の高い事業へ軸足を移してきた結果です。
財務面の改善はさらに分かりやすく、自己資本比率は2017年3月期の17.0%から49.1%へ、BPSは293円から1,085円へと積み上がっています。借入金の圧縮も進み、現預金と短期有価証券が有利子負債を大きく上回るネットキャッシュの状態です。
キャッシュフローも、直近10年で営業CFがマイナスだったのは2017年3月期の1回だけです。稼いだキャッシュを借入返済と配当に回して自己資本を厚くしてきたのがこの10年の流れで、増配の原資という意味でも問題ないと判断しています。






株価水準での判断
2026年9月1日時点の株価1,052円に対して、1株純資産(BPS)は1,085.49円です。つまりPBRは0.97倍で、会計上の解散価値を下回った水準にあります。2027年3月期の会社予想EPS138.27円で計算した予想PERも7.6倍です。
しかもこの純資産は、借入に頼らず積み上げたものです。現預金と短期有価証券が有利子負債を上回っているため、PBR1倍割れの理由が財務不安ではないことは確認できます。
決算後の下落を拾って購入しました
第3四半期決算が発表されたのは2026年2月10日でした。減益の内容を受けて株価は下落し、以前から候補として見ていた水準まで下がってきたため、2日後の2月12日に1,055円で100株購入しました。
正直なところ、購入後の4月から5月にかけて株価はさらに下がり、5月中旬には871円まで下げています。「買うタイミングを間違えたかな」とも思いましたが、優待と増配を受け取りながら長く持つつもりの銘柄なので、あまり気にしていません。
取得単価1,055円で計算すると、配当38円と優待1,000円分を合わせた総合利回りは約4.55%になります。3年以上保有して優待が2,000円分に増えれば、約5.50%です。
リスクや注意点
- 富士通・オービックへの依存と株主構成:富士通の特約店という位置づけが事業の土台になっており、上位2社で発行済株式の約26%を保有しています。パートナーの戦略変更が業績にも株式需給にも影響しやすい構造です
- 期末に利益が偏る収益構造:2027年3月期第1四半期は営業損失1.5億円でした。ただしこれは前年同期もほぼ同額の損失で、システムの納期が期末に集中するための季節性です。四半期単体の赤字だけを見て判断しないよう注意が必要です
- 今期の増益予想はハードルが高め:前期が21.0%の営業減益だったのに対し、今期の会社予想は36.6%の営業増益です。前期の減益要因が一過性であれば戻る計算ですが、未達なら配当方針が変わらなくても株価には響きます
- 中期経営計画の目標との距離:2028年3月期の目標は営業利益率6.7%ですが、2026年3月期の実績は4.5%です。残り2年で2ポイント以上の改善が必要で、達成のハードルは低くありません
- スタンダード市場の中小型株:時価総額は150億円前後で売買代金も大きくありません。まとまった株数を売買したいときに、思った価格で約定しない可能性があります
まとめ
DAIKO XTECH(8023)は、9月末のQUOカード優待に加えて、DOE3%を目安とした配当方針のもとで今期6期連続増配が見込まれる銘柄です。配当+優待の総合利回りは約4.56%、権利付最終日は9月28日です。
前期は減益で、今期の大幅増益予想が実現するかという不確実さもあります。高い成長を期待して買う銘柄ではなく、ストック型への転換と厚い自己資本を土台に、優待と増配を受け取りながらゆっくり待つ銘柄だと考えています。
この記事を参考にしつつ、最終的な判断はご自身の数字の確認をもとに行っていただければと思います。
この記事を読んで証券口座を検討している方へ
【日本株を買うならネット証券で!】
楽天証券・SBI証券・マネックス証券は単元未満株にも対応しているので、少額からでも投資を始めやすいです。証券口座の開設は、ポイントサイト経由にするとお得にポイントも貯まります。
▶ ハピタスに登録して口座開設をお得に(未登録の方は画像をタップ)
▶ モッピーに登録して口座開設をお得に(未登録の方は画像をタップ)
※本記事のリンクにはアフィリエイト広告を含みます。


