はじめに:毎週のチェックで「安心投資」への一歩を踏み出そう
こんにちは、ニッパーです!以前の記事では、自分に合った高配当・株主優待銘柄を見つけるための具体的な探し方と、優良企業を見抜くステップについて解説しました。「スクリーニングで候補を絞り込み、財務をチェックし、優待と事業内容を深掘りする」という実践的な方法をお伝えしましたが、いざ自分で始めようとすると「結局、どの銘柄がいいの?」と迷ってしまう方もいるかもしれませんね。

そこで今回から、このブログでは「今週の検討銘柄リスト」を定期的に配信していくことにしました!
私が普段から「ドキドキが少ない資産形成」の視点でウォッチしている銘柄の中から、特に注目しているものを毎週ピックアップしてご紹介します。もちろん、最終的な投資判断はご自身で行っていただく必要がありますが、このリストが皆さんの銘柄探しの参考になり、安心できる投資への一助となれば幸いです。
最終更新日:2025年7月25日
今週の検討銘柄リスト(2025年7月25日時点)
私が設定しているスクリーニング条件は、株主優待ありで配当利回り3%以上、さらに前回の記事でご紹介した財務健全性や事業の安定性・成長性も考慮し、過去の減配が少ないと判断した銘柄を厳選しています。
加えて、私が「投資して後悔しない」と考える水準の株価から、現在どれぐらい乖離しているかを算出し、それも選定基準に含めています。
- ニッパーのスクリーン条件:
- 株主優待の有無:あり(※廃止時の還元期待も考慮)
- 株主優待の内容:日常生活で使い勝手の良いもの
- 配当利回り:3%以上(※安定した配当金推移と、無理のない配当性向も確認)
- 最低購入金額:概ね10万円~30万円
- 財務状況:有利子負債比率が低く、有利子負債<現金等になっていればなお可(※業種による)
- 業績の推移:売上・営業利益の伸びとEPS(1株当たり利益)の増加(過去10年)
- 事業内容:景気の影響度合いの確認
- 感覚(直感):本当に投資して後悔しないかどうか(データでは測れない「自分自身の納得感」)

これは、以前ご紹介した基本的な設定条件をさらに一歩進め、インカムゲイン(配当収入)だけでなく、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)も期待できる銘柄を見つけるための応用的なスクリーニングです。
そのため、東証プライム市場だけでなく名証銘柄を含んだり、一般的な基準よりも時価総額が低かったり、市場の流動性が低い銘柄も一部含まれています。

※掲載している銘柄は、ニッパー個人の判断でピックアップしたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任において行ってください。
※当ブログで提供する情報は、記載時点でのものであり、情報が古くなったり、誤りを含んでいる可能性もございます。投資をご検討の際は、必ずご自身で企業の公式サイトやIR情報などを最新の状態でご確認くださいますようお願いいたします。
今週のピックアップ銘柄:住友精化(4008)
住友精化は、住友化学グループの化学メーカーです。特に、高吸水性樹脂(SAP)などの高機能化学品や、エレクトロニクスガスなどの分野で事業を展開しています。
注目ポイント:
- 安定した事業基盤:
- 主力製品の高吸水性樹脂(SAP)は紙おむつなど衛生材料に不可欠で、世界的な需要増が見込める
- エレクトロニクスガスなど、多角的な事業展開でリスクを分散
- 株主還元への意識:
- 安定配当を継続しており、自社株買いも実施
- 株主優待としてQUOカード1,000円(年2回)もあり、長期保有の楽しみ
- ニッパー流スクリーニング条件との合致:
- 営業利益は横ばいながら、年々売上は増加傾向
- 財務健全性を維持し、配当性向も無理なく還元余力がある水準
- 長期保有向きの理由:
- 景気に左右されにくい衛生材料分野でのグローバルシェアは、長期的な収益安定性に繋がる
- 生活に不可欠な製品供給のため、事業基盤急変のリスクが低く、「ドキドキしない」投資に非常に適する
- その他:
- 為替変動や原材料価格の動向が業績に影響する可能性あり
- シンガポールでの設備増強の進捗は、今後の事業拡大に注目
銘柄名 (証券コード) | 住友精化 (4008) |
---|---|
市場 | 東証プライム |
業種 | 化学 |
株価(執筆時点) | 4,510円 |
配当利回り(2025年7月25日時点) | 4.43% |
時価総額 | 63,102百万円 |
株主優待 | QUOカード |
権利確定月 | 3月/9月 |
ニッパー目安株価 | 4,500円 |
ニッパーコメント | 目安株価に近く、売上増と堅実経営で長期保有に値すると判断 |
会社HP(リンクあり) | https://www.sumitomoseika.co.jp/ |
まとめ:リストを参考に、ご自身の分析も忘れずに
「今週の検討銘柄リスト」、いかがでしたでしょうか?
このリストは、あくまで皆さんの銘柄探しの「きっかけ」や「参考情報」です。掲載銘柄が必ずしも皆さんの投資目的やリスク許容度に合うとは限りません。リストの中から気になる銘柄が見つかったら、ぜひ以前の記事で解説した「財務状況のチェック」や「事業内容の深掘り」を実践してみてください。
ご自身の目でしっかり調べて納得した上で投資判断を下すことが、「ドキドキが少ない資産形成」の鉄則です。
来週も、新たな検討銘柄リストを配信予定ですので、お楽しみに!
X(旧Twitter)でも日々の投資について発信していますので、ぜひフォローいただけると嬉しいです!