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【実践編】自分に合った高配当・株主優待銘柄の探し方!優良企業を見抜くステップ

【実践編】自分に合った高配当・株主優待銘柄の探し方!優良企業を見抜くステップ(アイキャッチ)
目次

はじめに:具体的な「探し方」で不安を解消しよう

こんにちは、ニッパーです!以前の記事では、私が実際に保有している理研ビタミンを例に、具体的な銘柄と、私がなぜその銘柄を選んだのかについて解説しました。「こんな銘柄があるんだ!」「選ぶときの考え方が少し分かった」と感じていただけたら嬉しいです。

具体的な銘柄を知ることで、高配当株や株主優待投資がぐっと身近になったかもしれませんね。しかし、「じゃあ、自分にはどんな銘柄が合うんだろう?」「どうやって優良企業を見つけたらいいんだろう?」と、まだ漠然とした不安を感じている方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、皆さんが「ドキドキが少ない資産形成」を実現するために、自分に合った高配当・株主優待銘柄をどのように探し、見極めていくのか、その具体的なステップを解説していきます。闇雲に探すのではなく、ポイントを押さえて効率的に、そして安心して銘柄を見つけられるよう、一緒に実践していきましょう。

1. 「何のために投資するのか?」まずは目的を明確にしよう

具体的な探し方に入る前に、最も重要なのが「何のために投資するのか」という目的を明確にすることです。ここがブレてしまうと、銘柄選びの基準も定まらず、後悔する選択をしてしまう可能性があります。

  • 生活費の足しにしたいのか? (例: 毎月の配当金を生活費に充てたい、優待で食費を節約したい)
  • 老後資金の足しにしたいのか? (例: 長期的に資産を増やし、老後の生活を豊かにしたい)
  • 特定の優待品が欲しいのか? (例: 好きなブランドの割引券や、旅行券が欲しい)
  • 子どもへの資産形成か? (例: 将来の教育費や、子どもに株式投資の面白さを伝えたい)

目的が明確になると、おのずと「どのくらいの配当利回りが必要か」「どのような優待が欲しいか」「どのくらいの期間保有するか」といった具体的な基準が見えてきます。このブログのテーマである「ドキドキが少ない資産形成」は、目的を明確にし、無理のない範囲で投資を継続することから始まります。

2. 自分に合った銘柄を探す「3つのステップ」

目的が明確になったら、いよいよ具体的な銘柄探しのステップに進みましょう。

ステップ1:スクリーニング機能で候補を絞り込む

証券会社の取引ツールには、特定の条件で銘柄を絞り込む「スクリーニング機能」があります。これを活用しない手はありません!

  • 最低限設定したい条件の例:
    • 配当利回り: 3.5%以上(ご自身の目的に合わせて設定)
    • 市場: 東証プライム市場(企業の規模や信頼性を重視。慣れてきたら全市場も視野に)
    • 業種: 複数選択(特定の業種に偏らないように分散を意識)
    • 時価総額: 200億円以上(企業の安定性を重視。慣れてきたら指定なしも可)
    • 株主優待の有無: 「あり」
    • 最低購入金額: ご自身の予算に合わせて設定(例: 30万円以下など)

いきなりすべての条件を厳しく設定すると候補がゼロになることもありますので、まずは大まかに絞り込み、徐々に条件を調整していくのがおすすめです。

ステップ2:財務状況をチェック!「安心」を見抜く重要ポイント

スクリーニングで候補が絞れたら、次に個別の企業の財務状況をチェックします。ここは「ドキドキが少ない資産形成」に最も重要なステップです。決算書を読み込むのは難しく感じるかもしれませんが、以下のポイントだけでも押さえましょう。

  • 自己資本比率: 高いほど良い(目安: 40%以上)。企業の安定性を示す指標です。
  • 有利子負債比率: 低いほど良い(目安: 40%以下)。借金が少ない健全な企業かを確認します。
  • 営業キャッシュフロー: プラスであること。本業でしっかり利益が出ている証拠です。
  • EPS(1株当たり利益): 利益が安定して成長しているか、直近5年から10年を確認します。
  • BPS(1株当たり純資産): 純資産が増加しているか、直近5年から10年を確認します。これは企業の安定性や成長性を測る重要な指標です。
  • 配当性向: 無理のない範囲か(目安: 20%~70%)。高すぎると、今後の減配リスクがあります。
用語説明(ご存じの方は読み飛ばしてください)
指標について
  • 自己資本比率とは:
    企業の持つ総資産(すべての財産)のうち、自己資本(返済義務のないお金)が占める割合を示す指標です。この比率が高いほど、借金に頼らず経営ができている健全な企業であると判断され、倒産しにくい安定した企業と見なされます。企業の安全性を測る上で非常に重要な指標です。
  • 有利子負債比率とは:
    企業の自己資本(返済義務のないお金)に対して、どのくらいの有利子負債(利息を払って借りているお金)があるかを示す指標です。この比率が低いほど、借金への依存度が低く、財務が健全であると判断されます。逆に比率が高いと、金利負担が重く、財務的に不安定である可能性を示唆します。自己資本比率と同様に、企業の財務健全性を測る上で重要な指標です。
  • 営業キャッシュフローとは:
    企業が本業の営業活動(商品やサービスの販売など)を通じて、どれだけ現金を稼ぎ出したか(または使ったか)を示すキャッシュフローのことです。プラス(黒字)であれば本業で現金をしっかり稼げている健全な状態であり、マイナス(赤字)であれば本業でお金が減っている危険な状態を示します。企業の収益性や資金繰りの健全性を測る上で、非常に重要な指標の一つです。
  • EPSとは:
    「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益のことです。企業が1株の株式に対して、どれだけの純利益を生み出したかを示す指標です。EPSが高いほど、その企業の収益性が高いと判断され、株主にとって魅力的な投資対象となります。株価の割安・割高を判断するPER(株価収益率)の計算にも使われる、株式投資において非常に重要な指標の一つです。
  • BPSとは:
    「Book-value Per Share」の略で、1株当たり純資産のことです。企業が1株の株式に対して、どれだけの純資産(自己資本)があるかを示す指標です。BPSが高いほど、その企業の財務が安定しており、解散価値が高いと判断されます。企業の解散価値や株価の割安・割高を判断するPBR(株価純資産倍率)の計算にも使われる、株式投資における重要な指標の一つです。
  • 配当性向とは:
    企業が稼いだ純利益のうち、どれくらいの割合を株主への配当金として支払っているかを示す指標です。配当性向が高い企業は、株主への還元意欲が高いと判断できます。ただし、高すぎると企業の成長のための内部留保が少なくなる可能性もあります。投資家にとっては、その企業がどれくらい株主を重視しているかを知る上で重要な指標となります。

ステップ3:株主優待と事業内容を深掘り!「自分に合うか」を判断

財務状況で問題ないと判断できたら、最後に株主優待と事業内容をさらに深く見ていきます。

  • 優待内容の確認:
    • 本当に使いたい優待か?(「おまけ」とはいえ、使うことで生活が豊かになるかが重要)
    • 長期保有で優待内容が変化するか?(株主優待の中には、保有期間に応じて優待が豪華になるものもあります)
    • 優待利回りはどのくらいか?(配当利回りと合わせて総合的に判断)
  • 事業内容と将来性:
    • その企業がどのような事業で利益を上げているのか理解できるか?
    • 将来性がある分野か?(例:AI、再生可能エネルギー、高齢化社会への対応など)
    • 自分自身の生活と関連性があるか?(例:普段使っている製品、サービスなど。親近感が湧くと、応援する気持ちも生まれます)

私の場合、理研ビタミンは普段使いの「ふえるわかめちゃん」や「ノンオイルドレッシング」といった実用的な優待があり、食品という安定した事業基盤も魅力でした。このように、ご自身が応援したいと思える企業かという視点も大切です。

まとめ:焦らず、楽しみながら「あなただけのお宝銘柄」を見つけよう

今回は、自分に合った高配当・株主優待銘柄を見つけるための具体的なステップを解説しました。

スクリーニングで候補を絞り込み、財務状況で「安心」を見極め、最後に優待と事業内容で「自分に合うか」を判断する。このプロセスを繰り返すことで、きっと「ドキドキが少ない資産形成」にぴったりの銘柄が見つかるはずです。

もちろん、最初から完璧な銘柄を見つけるのは難しいかもしれません。焦らず、楽しみながら、ご自身のペースで学び、実践を繰り返していきましょう。

次回は、これらのステップを踏まえて見つけた銘柄を「どのように管理していくか」についてお話しできればと思います。皆さんの資産形成が、より安心で豊かなものになるよう、これからも情報発信を続けていきますので、お楽しみに!

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